コラムCOLUMN
今年の夏は熱中症とコロナ、2つの対策に気を配らないといけなくて大変でしたよね。マスクを外すタイミングも大変気を使わなければならない為、マスクで息が苦しいのか、熱中症になりかけているのか、よく分からないけどきつい、という方もおられたのではないでしょうか。
コロナ禍での熱中症対策が落ち着いた…と思いきや、先日、大型で非常に強い台風10号が九州に上陸しましたね。ご自宅への被害は大丈夫でしたでしょうか。避難所で過ごされた方は台風対策にコロナ対策と、非常に大変な思いをされたことと思います。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
気象庁によると、過去9年間に日本に直撃した台風の数は8月が50件、9月が52件、10月が33件と9月が最も多いことが分かります。日本は、台風以外にも「豪雨」「地震」などの自然災害が多く発生するので、万が一の時の為に備えておきたいものですが、一体何から備えると良いのか、難しいですよね。
また、「新型コロナウイルス」感染のリスクである「3密」状態を上手く乗り切りながら、非常用持ち出し袋に入れたい食材備蓄を栄養士目線で考えてみました。
非常用持ち出し袋に追加してコロナ対策で入れたいもの
・携帯用アルコール消毒液(出来ればスプレータイプだと、避難先の屋外の調理器具の消毒にも使えそうです)
・除菌シート
・マスク
・体温計
水分
大人が必要な水分量1日1リットル以上×3日=3リットル以上、回し飲みを避ける意味でも、大きなペットボトルより、500mlの持ち運びに便利なものを準備したいものです。暑いけど避難所の温度管理がしにくい…そんな状況のときは、水分と塩分の補給を最優先する必要があるので、スポーツ飲料粉末が有ると重宝しますね。濃度も変えることができるので便利です。
エネルギー源になる主食系
・乾パン/缶に入ったパン、賞味期限が長いロングライフパン、レトルトのおかゆ…開封後すぐに食べることが出来、長期間保存もOKで便利です。
・カップ麺、α米、携帯おにぎり…お湯が有ればすぐに食べられますね!
・シリアル類
コーンフレーク…これならお子様もおやつ感覚で食べてくれそうです。
グラノーラ…コーンフレークに比べてタンパク質が多く、フルーツの栄養も期待出来ます。
※カセットコンロ・割りばし・使い捨てスプーン・紙皿・紙コップ等(消耗品は人数分×1日3回×3日分)も家に常備しておくと災害時の食事も食べやすくて安心です。断水が起きてしまうと洗い物も手軽に出来なくなるので、ラップを紙皿に巻いてゴミを少なくする、という手も有ります。
体の構成成分になる主菜系
ツナ缶、サバの味噌煮缶、さんま缶、豆の缶詰、調理済み缶詰…停電・断水が起こってしまった災害時にも、開けるだけで不足しがちなタンパク質を含む肉・魚・豆などの食材が多く、ビタミン類、ミネラル類等の栄養補給の強い味方です。
体の調子を整える副菜系
・フリーズドライの具沢山即席味噌汁、スープ…お湯を注ぐだけで温かいものが食べられます。
・ミックスナッツ…ビタミンE、オメガ3脂肪酸(体に良い油)、食物繊維など栄養価が高くて手軽に摂ることができます。
・ドライフルーツ…ドライフルーツの栄養は生の果物の3〜10倍とも言われています。果物の水分が蒸発しても、ほとんどの栄養がそのまま凝縮されているのは心強いですよね。
管理栄養士目線でおすすめ備蓄
最近では、新型コロナウイルスの「家庭内感染」が増えているようですので、出来るだけ、シェアして食べる形ではなく、一人一人が手軽に摂取できる栄養補助食品や、パウチゼリーなどを準備したいですね。最近では、手の平サイズで腹持ちの良いプロテインバーもあり、種類も豊富に出ています。
私も買い足そうとお店に行きましたが、目当ての物が買えない事態が起きてしまいました。報道があってからの準備では品切れでお望みの物が揃えられない場合もございますので、日頃から備えておき消費しながら買い足すというローリングストックという方法がこの時期は出来ると良いですね。災害時にはどのような被害が及ぶのかを考えて、被害をできるだけ少なくなるよう、ご自身やご家族を守るために防災意識を高めていきたいものです。
執筆者:管理栄養士 岩井千紘、荻野 桃、喜田 有紀
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