世界中が新型コロナウィルス一色になってから数カ月が経過し、日本でも少しずつ緩和の方向に向かっています。
ほんの半年程前まで予想すらしなかったマスク生活、そして、ソーシャルディスタンス。
今回のコロナにより、強制的に経済活動が止められ、多くの犠牲も生まれました。
その中で、皮肉にも一部環境の改善が見られ、ニューヨークでは、PM2.5が例年の半分まで、ロサンゼルスでは、40％の減少。
ハワイでは、大量のウミガメが姿を現しているようで、自然環境は、今回のコロナウイルスと無関係ではないことが伺えます。

ズーノシスは、動物とヒトとの間でうつる感染症で、人獣共通感染症と言われています。
今回の新型コロナは、感染源は確定こそされてはいませんが、ズーノシスであると言われており、その多くは症状が重いものが多い。

SARSは、コウモリのウイルスから。
MERSは、ヒトコブラクダのウイルスから。
2014年のエボラ出血熱もコウモリのウイルスからヒトへ。
エイズは、野生のサルのウイルスの突然変異によりヒト免疫不全ウイルスに。
世界最大の被害を出したと言われているペストも、ネズミ、ネコ等のノミを介してと言われています。
更に、問題は、ヒトの体内で変異を起こすことで、毒性をアップさせ、感染力が4倍に高まるケースもあるようです。

人間は、様々な目的で野生動物、またその棲み処に近づいていき、多くの自然破壊、不当なゴミ投棄等により、野生動物が都市部に出没することも多くなりました。

野生動物と人間との本来のディスタンス。
それを誤ると、新たなズーノシスを生みかねません。
私達人間が、本来の正しい自然との距離を立て直すことも必要とされているように感じています。

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