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2025.3.13春のお祝いや体調管理に!おいしい&ヘルシーな甘酒活用法

管理栄養士チーム

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春のお祝いや体調管理に!おいしい&ヘルシーな甘酒活用法

福岡でも何度も雪が積もるほど寒かった今年の冬が、ようやく終わりに近付いてきました。寒い時期から咲き始める梅の花から、桃、桜へと移ろう季節が待ち遠しいですね。


3月は、女の子の健やかな成長を祈る桃の節句や、バレンタインデーのお返しを贈るホワイトデー、これからが最盛期となる桜の花見などの楽しいイベントが盛りだくさん!そんなイベントを楽しむためには、元気でいることが大前提となってきます。
そこで、今回は春先にもおすすめの「飲む点滴」甘酒をご紹介していきます。
そもそも甘酒って何?アルコールが入っているのでは?と、あまり馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。甘酒は日本の伝統的な発酵飲料で、四季折々の行事と深い関わりがあります。まずは甘酒の種類から、私たちの生活の中での活用方法を知っていきましょう。



甘酒の種類


日本でよく飲まれる甘酒には、ノンアルコールの米麹甘酒と、わずかにアルコールを含む酒粕甘酒の2種類があります。




1.米麹甘酒
米と米麹で作る発酵飲料で、麹の力で生まれる自然な甘さと、「飲む点滴」と呼ばれるほどの高い栄養価が特徴的です。アルコールを含まないため、お子様やアルコールが苦手な方も美味しく楽しめますね!



主な栄養素
ビタミンB群:疲労回復、代謝促進に関わる大切なビタミンです。その他にも、髪や肌の健康維持にも役立ちます。

ブドウ糖:消化吸収されやすく、胃腸に優しいエネルギー源です。朝食の代わりに、運動の前後に、勉強や仕事の合間に、など、エネルギー補給におすすめですよ。

オリゴ糖・食物繊維:善玉菌のエサとなることで、腸内フローラの改善をサポートします。それにより腸内環境が整えられ、便秘解消にも役立ちます。

アミノ酸:たんぱく質の素であり、筋肉の維持や免疫力の向上に役立ちます。

コウジ酸:シミ予防の観点から化粧品にも使用されている成分です。抗酸化作用を持ち、アンチエイジング効果も期待できます。




2. 酒粕甘酒
酒粕と砂糖をお湯や牛乳で溶いて作られ、ほんのりアルコールを含むタイプの甘酒です。加熱してもアルコールが完全に抜けないため、大人向けの甘酒とも言えるでしょう。


主な栄養素
レジスタントプロテイン:脂肪の吸収を抑えて体外へ排出しやすくする、ダイエット効果が期待できます。

ビタミンB群:エネルギー代謝を促進し、疲労回復のサポートになります。肌荒れを防いでくれるため、美容効果も期待できますね。

食物繊維:腸内環境の改善による、免疫力アップが期待できます。

フェルラ酸:ポリフェノールの一種で、シミやシワ、脳の老化予防にも効果的だとされています。

アミノ酸:筋肉をはじめとした身体の修復や、免疫機能を高めるサポートが期待されます。

βグルカン:免疫細胞を活性化させるため、風邪や病気の予防に効果的です。


日本の伝統行事と甘酒


甘酒を飲むシーンといえば、お寺や神社が「振る舞い甘酒」を出してくれる初詣や、栄養補給が大切になる夏バテの時期が思い浮かぶかと思います。



元々は江戸時代の頃、邪気を払ったり、健康を願ったりする際に「白酒(しろざけ)」というアルコール入りの甘いお酒を飲む風習があり、子どもやお酒が苦手な人向けに「甘酒」が代用されるようになったことで、無病息災を願って、より多くの人が飲むようになったとされています。その栄養価の高さから、お祝い事の時だけでなく、夏の暑い時期にもよく飲まれるようになったのですね。
そんな甘酒の活躍は、冬と夏だけでは収まりません。続いては、春の行事とおすすめの楽しみ方をご紹介いたします。



ひな祭り
3月3日の「桃の節句」では、白酒を飲む習慣があります。しかし、先程ご紹介した通り、白酒にはアルコールが含まれているため、ノンアルコールで栄養価の高い米麹甘酒を飲むことも多くなり、甘酒の栄養素を摂りながら、女の子の健やかな成長を願うようになってきました。
お子様や妊娠中の方も安心して飲めるので、家族揃って楽しむイベントにはぴったりですね♪
抹茶パウダーや粗くつぶした苺などを加えると、飲みやすさと彩りもアップ!ひな祭り気分をより高めることができますよ♪



花見
「花見酒」という言葉があるように、お花見のシーンではお酒がよくみられますが、お酒と一緒に甘酒も楽しまれます。甘酒は邪気を払う飲み物として古くから使われてきたため、春の厄を祓う意味もあったとされています。


また、甘酒の自然な甘さは、桜餅やお団子などの和菓子はもちろん、定番のおにぎりや唐揚げ、だし巻き卵などのお弁当との相性も抜群です!
暖かい日差しの中でのお花見には、冷やし甘酒をスッキリ飲むのもいいですよね。しかし、春とは言え寒さが残る時期なので、花冷えの日や夜桜を見る日には温かい甘酒を用意すれば、体を温める効果も期待できますよ。
ちなみに、今年の福岡の桜は、3月下旬から開花が予想されているそうです。4月上旬には満開となる予想ですので、この春は甘酒片手にお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか?

古くから厄除けや健康祈願の立役者として、一年を通じて活躍してきた甘酒は、栄養面でも私たちの健康を支えてきてくれました。特に、環境が大きく変わる方も多い春先の時期は、体調管理のためにも免疫力アップや疲労回復がとても重要となります。新年度を迎える前に、大切な方と甘酒の健康効果をシェアしてみてくださいね。





最後に、春らしい色合いがかわいい、甘酒を使ったスイーツレシピをご紹介いたします。使用している甘酒は、大賀薬局で働く薬剤師の約9割がおすすめしたいと評価している、「麹の町」大分県佐伯市で造られた米麹甘酒です。

ぶんご銘醸 ジャパニーズヨーグルト


砂糖不使用、材料3つで簡単に作れます。小腹が空いた時はもちろん、元気になりたい時にも、ヘルシーなおやつとして是非お試しくださいませ!

甘酒フローズンヨーグルト

材料(2~3人分)
● 甘酒:100g
● プレーンヨーグルト(無糖):100g
● 冷凍ミックスベリー:60g

作り方
1. ジッパー付き保存袋に甘酒を入れ、冷凍庫で1〜2時間ほど冷やします。カチカチに固まる前に一度取り出し、揉みほぐしてさらに1時間ほど冷やしましょう
2. 甘酒の入った袋の中にヨーグルト、ミックスベリーを加えて揉み込みます
3. 袋の中身をグラスに注ぎ入れ、お好みでベリー(分量外)、ミントなどを乗せて完成です!

※市販の甘酒の場合、商品によっては砂糖が添加されている場合もございます。購入の際は原材料をご確認くださいませ。





執筆者:松﨑 結、向井原 くるみ


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