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2024.12.20【歩き出すと足が痛くなる】原因と対処法

梅川 哲朗

大賀薬局 ライフストリーム 漢方薬 梅川 哲朗

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【歩き出すと足が痛くなる】原因と対処法

普段、休んでいる時や、じっとしている時は、何ともないのに、長時間ずっと立ちっぱなしでいたり、歩き出すと、足がズキズキと痛み出したりすることはありませんか。

足に傷や打撲、筋肉の損傷などもなく、動き出すと痛みがあらわれ出すのには、いくつかの原因が考えられます。








間欠性跛行(かんけつせいはこう)

まず、原因の一つに考えられるのが、「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」です。

間欠性跛行とは、歩いていると、足にうずくような痛みやしびれを感じて、少し休むと痛みが消えて、また、しばらく歩くと、痛みがあらわれ出す症状のことをいいます。

耳なれない言葉ではありますが、「間欠」とは、一定の間隔で起きたり止まったりすること、「跛行」とは、歩く姿に異常をきたしている様子を表現しています。

この間欠性跛行の原因には、主に、加齢や過労による腰椎への負担などで、背骨の神経の通り道が狭くなり、圧迫されて下肢に痛みがでる「神経性」のものと、足の動脈が硬化して、血管が細くなったり詰まったりして起こる「血管性」のものとがあり、その7割以上が神経性によるものだと言われています。

治療には、原因に合わせた薬物療法や、運動療法が推奨されますが、特に血管性の場合には、少し我慢して歩くことを続けていると、つまって痛むところのそばに「側副血行路」という小さな血管ができて、血液の供給が自然に発達して症状を改善させることが期待できます。

それでも、足に起きた動脈の硬化は、体の他の部分でも起こり、脳梗塞や心筋梗塞などの怖い病気につながる可能性があるため、痛みが無くなったからといって、決して安心することなく、日々の生活習慣や姿勢などの改善に努め、体全体を見据えた検査を早めに受けて、それに伴うきちんとした治療を行うことが大切です。








その他の考えられる原因

また、その他の原因としては、「大腿神経痛」や「閉鎖神経痛」、「椎間板ヘルニア」、「変形すべり症」などが原因となり、骨や骨盤がずれて神経が圧迫され、下肢に痛みやしびれがあらわれている可能性が考えられます。

特に「大腿神経痛」は、腰骨から太ももの辺りに向かって伸びている神経が、筋肉や靭帯に圧迫されて起こる痛みで、きつい洋服や下着の締め付けなどでも起こりやすくなります。

それから、やや骨密度が低い人などは、長年の疲労の積み重ねによる「疲労骨折」の進行で、下肢に徐々に痛みが起こり出すこともあります。









漢方薬を用いた対処法

こうした痛みへの対処法の一つとして、「漢方薬」は、たいへん効果的だと思われます。

漢方には、痛みやしびれの原因の根源に、血液などの体をつくっている物質全ての流れと、その量が関わっているという考え方があります。

そしてそれは、主に、体内の循環に何かの原因で閉塞や停滞が生じて痛む「不通則痛(ふつうそくつう)」、つまり〝通じざればすなわち痛む″という概念と、体を構成する血や栄養物質の不足や消耗で痛む「不栄則痛(ふえいそくつう)」、つまり〝栄えざればすなわち痛む″という概念で、痛みの原因を捉えていきます。

「不通則痛」であれば、時に痛みが激しくなることが、「不栄則痛」であれば、痛みは強くないが、かなり慢性化してきていることが、それぞれにその特徴として考えられます。

これらの治療には、血液やエネルギーなど体を巡る物質を停滞させて、痛みを起こす原因となる冷えや炎症、湿気などを取り除く漢方や、筋肉や関節などに不足している栄養物質を補うことで、その機能を正常に導く漢方を、状態に応じて選択しながら処方していきます。 
(※因みに、神経も血液から栄養を受けています)

痛みの原因がはっきりしない場合や、治まっていてもまた繰り返す時は、痛む部分の血液の流れを改善し、不足を補う漢方薬を、一度詳しい専門家に相談の上、取り入れてみることもおすすめします。








痛みが長引けばセカンドオピニオンも視野に

「足は第二の心臓」とも言われていますし、「人は足から老化が始まる」という言葉もあります。

きちんと治療をしたつもりでも、また痛みが出てきたり、思うような改善が見られない時は、痛みが何かの病気のサインとなって、あらわれていることも十分に予測されます。

その際には戸惑うことなく、再度、詳しい検査など、セカンドオピニオンも視野に入れて、痛みの原因の究明を図り、漢方なども上手に取り入れながら、大きな病気につながらないように、根本治療に努めていきましょう。





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(株) 大賀薬局ライフストリーム  漢方カウンセリング (担当) 梅川

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