コラムCOLUMN
9月に入り、夜は少し気温が下がる日も出てきましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。
連日の猛暑にバテ気味だった7月や8月より、暑さが一段落したこの9月こそ、ほんとうに夏の間に溜っていた疲れが、一気にあらわれだしてくる季節だと言われています。
連日の猛暑日や、熱帯夜による影響も大きいかとは思われますが、ごく一般的な汗は、以下のようなものに分類されます。
この時期に体がだるい主な理由
暑さで体力や食欲が低下して、だるさがとれない「夏バテ」と区別して、この時期のなかなか抜けない疲労感を、(あまり聞きなれない言葉かもしれませんが)「秋バテ」という言葉で表現することがあります。
「秋バテ」を起こしやすい人は、夏の間に冷たい物をたくさんとって、胃腸を冷やし過ぎていたり、常に冷房の効いた涼しい環境にいたことで、冷えを抱えた体の状態が解消できずに、疲労回復の機能を低下させてしまっていることが、その主な理由だとされています。
そしてこの「秋バテ」には、疲労感とともに、やる気が出ない、考えがまとまらない、胃腸の調子が悪い、(女性は)不正出血などの症状が、起こりやすいという特徴も見受けられます。
疲労の種類と対策
疲れの原因は、大きく分けて3つに分類されます。
・「肉体的疲労」…仕事や運動などで、体を酷使した時に起こる疲労
・「精神的疲労」…過度なストレスや、緊張が続くことで感じる疲労
・「神経的疲労」…スマホやパソコンの使い過ぎ等で、脳にかかる負荷からくる疲労
また、「肉体的疲労」は筋肉で起こる〝末梢性疲労″、「精神的疲労」と「神経的疲労」は視神経や脳の緊張状態から生じる〝中枢性疲労″、といった2つの種類に括られて考えられる場合もあります。
全ての疲れへの対策として、十分な休養や睡眠などが必要であることは、皆さんも重々承知のことかと存じます。
しかしながら、ほとんどの方々が、なかなかゆっくり休めなかったり、休んでもあまり疲れが取れていないというのが現状のようです。
また一方で、疲労への対処には、逆に、軽く体を動かすことで血流を改善して、疲労物質の排出を促す「アクティブレスト(積極的休養)」という方法も、その一つに上げられます。中でも、ストレッチやジョギングなどの〝軽い有酸素運動″が、特に効果的で、ストレスの発散や緊張の緩和といった、中枢性の疲労の軽減にも作用することが実証されています。
それから、よく疲れた時には甘いものが欲しくなるという話を聞きますが、体や脳が疲れてエネルギー不足の状態になり、自然と糖を欲してしまうことが、その理由だとされています。
甘いものは、体を動かすエネルギーが減っている低血糖の状態から、素早く血糖を上げて疲労の回復をサポートする働きがありますが、取り過ぎてしまうと、高血糖で起こるデメリットのほうが大きくなってしまいますので、適度な摂取にとどめておきましょう。
またさらに、こうした様々な疲労を起こす、原因となる物質の一つとして、以前はよく、蓄積した乳酸が指摘されていましたが、最近では、活性酸素により発生する老廃物などがその根源だということが、明らかにされ始めてきています。
対処をしても抜けない疲れは
疲れた時の素早い対処として、まず真っ先に思いつくのが、薬局やドラッグストアなどでのビタミン剤や栄養ドリンクの購入ではないかと思われます。
コマーシャルでお馴染みのものから、そのお店のお薦めのものまで、店頭には、その疲れの度合いに応じて、様々な価格帯のものが並べられています。
それぞれその中から自分に合うものを見つけて、毎日、愛用されている方も多いようです。
それでも、「最近、いま飲んでるビタミン剤やドリンクが効かなくなってきた。体が慣れてきたのかなぁ。何か他に良いものはありますか?」と、なかなか疲れが抜けずにお店に相談に来られる方が後を絶ちません。
確かに、ずっと同じものを飲んでいると、慣れてきて効き目を感じにくくなったり、もっと高くて成分の多いものに変えてみたりすると、一時的に凄く効いた感じはあると思います。
ただ、こうした方々には、ちょっとした1つの共通点があるように思われます。
それは、先に述べたように、疲労の原因は人によって様々なのですが、特別な持病がない限り、ビタミンなどが効果を発揮する以前に、「もともとの体内の栄養素自体が不足している」という可能性が考えられる点にあります。
「ビタミン剤」は、疲労回復の過程において重要な役割を果たすビタミンB類などを主成分とした補酵素を中心に構成されており、「栄養ドリンク」と呼ばれているものもまた、栄養自体が入っているものは少なく、ほぼビタミンB類や滋養強壮の生薬などを中心に構成されています。
このような、補酵素類の役目は、〝補″とついていることからも分かるように、補う、あるいは、補助をするということがもともとの役目であり、本来の体のエネルギーの元となる栄養素自体が不足していると、その効果を十分に発揮することができなくなってしまいます。
ビタミン剤や栄養ドリンクで効き目を感じにくくなったら、まずは、「自分に足りていないのでは?」と思われる栄養素を、しっかり摂取することから試みてみましょう。
もちろん、日々、バランスのとれた食事をとるというのも、結構難しいのことなので、クロレラやスピルリナ、酵素などの、幅広く栄養素がとれる健康食品を、薬局やドラッグストアでよく吟味して購入し、一緒に服用してみるのも良いでしょう。
ビタミン剤との併用におすすめの商品
最後に、当店でもよく売れている、疲労回復のエネルギーの産生に、必要な栄養素が補える、お薦め商品をいくつか簡単に紹介してみたいと思います。
◆『バイオリンク』
この「バイオリンク」は、数あるクロレラ製剤の商品の中でも、特に優れたチクゴ株種で構成されていて、緑黄色野菜の約10倍の栄養価や、クロロフィル、多糖体などがバランスよく豊富に含まれています。
またそれと同時に、疲労が原因で体内に発生した〝活性酸素″により傷ついた、細胞の修復もサポートしてくれる健康食品です。
おやすみ前などに、ビタミン剤と一緒に飲むことで、翌朝の寝起きの際には、何かしらのその効果が実感できるものと思われます。
◆『烏骨鶏スープ』
「烏骨鶏スープ」は、他の品種の鶏(ニワトリ)とは異なり、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルや、アミノ酸といった、体の構成に必要な栄養素を豊富に含んだスーパーフードのスープです。
病気や極度な体力の低下で、なかなか食事が喉を通らない時に、このスープに卵を混ぜて飲むと、さらに美味しく飲めて、元気になれると評判です。
◆『加味帰脾湯』
「竜眼肉」、「酸棗仁」、「当帰」、「遠志」といった、血を補う〝豊富な栄養分を含む生薬″から構成された漢方薬です。
さらに加えて、「柴胡」、「山梔子」、「人参」、「茯苓」といった、精神的な疲労にも効果的な生薬も配合されていて、総合的に睡眠の質や、免疫力の向上にも作用してくれます。
いま飲んでいるビタミン剤でも疲れが取れなくなったり、体に不足しているものが何か分からなくなった時は、一度こうしたものを合わせて摂取してみたり、改めて自分の疲れはどこからきているのかを、振り返って考えてみることが大切です。
★カウンセリングについて★
気になる症状の改善や緩和に適した、漢方薬や健康食品を、きちんとセレクトするために、カウンセリングにはしっかりと時間をかけて対応させて頂きます。
さらに症状の根本的な原因となる部分を認識するために、陰陽五行体質判定システム(税込1,000円)の活用による漢方カウンセリングも、ご希望に応じて行っております。
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(株) 大賀薬局ライフストリーム 漢方カウンセリング (担当) 梅川
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