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2023.11.21いつもつい食べ過ぎてしまう人

梅川 哲朗

大賀薬局 ライフストリーム 漢方薬 梅川 哲朗

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いつもつい食べ過ぎてしまう人

つい最近まで、昼間は25度を超える日もあり、異常な温かさが続いていたのですが、11月も半ばを過ぎて一気に寒くなり、いきなり冬を感じる気候になってきました。

おかげで今年は何となく、秋を感じる期間が短かったような気がします。

その秋と言えば真っ先に、〝食欲の秋″を思い浮かべる方も多いかと思いますが、読書の秋や芸術の秋などと同様に、この言葉が使われるようになったのには、こんな理由があるようです。

・色んな野菜や果物などが、秋に最も美味しくなる「旬」の時期を迎えるから。

・日照時間が減ることで、体から食欲を抑える「セロトニン」という物質の分泌も減るから。

・秋は、食べ物が不足しがちな冬に向けて栄養を蓄える、動物本来の習性があらわれるから。



また、他にもこの言葉は、中国の故事にある「天高く馬肥ゆる秋」ということわざが語源となり、使われだしたのではという話もあります。




ついつい食べ過ぎてしまう原因とは




そんな、食べ物が美味しいこの時期の一方で、「季節を問わず年中食欲がありすぎて困っている」という方も、中にはたくさんいらっしゃるようです。

ついつい食べ過ぎてしまう原因、食欲が止まらなくなる原因には、主に以下のようなことが考えられます。


1『ストレス』

よく耳にすることがある「やけ食い」や「ストレス太り」という言葉からも分かるように、強いストレスがあったり、それが長く続いていたりすると、自律神経のバランスが乱れてしまい、食欲がうまくコントロールできなくなることがあります。
 
2『睡眠不足』

睡眠時間が減ることにより、体の食欲を抑えるホルモン(レプチン)の分泌も減少してしまい、脳が過剰な食欲反応を起こしてしまいます。

3『濃い味や脂っこい物をよく食べる人』

胃腸が消化のために頑張って、活発に働くようになり、胃に熱が生じて、さらに食欲が亢進するという悪循環が起きることがあります。

4『生理前のホルモンバランス』

女性は生理前の2週間前後に、プロゲステロンという黄体ホルモンの分泌が盛んになり、これには食欲を増進する作用があると言われています。またこの時期から生理期にかけては、メンタルも不安定になりやすく、食べたい物への衝動が抑えられなくなる人も多いようです。

5『満たされない気持ちが強い』

どこかに満たされない気持ちや欲望があると、脳がその欲を、食欲で満たそうと働いてしまうことがあります。
好きな事に没頭したり、何かに集中して取り組んだりすることで食欲はセーブされます。





過食症との見分け方



こうした原因により、ついつい食べ過ぎてしまうことが、よくある程度ならまだしも、ほぼ毎日続いているようであれば、「過食症」という病気の場合もあります。

食べ過ぎとともに、次のような症状が見られれば、過食症の可能性が疑われます。

◆空腹時や食事の時間とは無関係に食べてしまう。

◆ほとんど噛まずに詰め込んで、食べるのが異常に早い。

◆すぐそばに食べ物があると我慢できず、食べずにはいられなくなる。

◆いつも食べれなくなるまで、あるいは嘔吐するくらいまで食べてしまい、後悔する。



それから、その他にも、夜だけに異常に食べてしまう〝夜間食行動異常症候群″などの症状もあり、過食が進むと、金銭的に苦しくなるくらいに、食にお金をかける傾向があらわれてくるようです。

人それぞれに、過食の原因は複雑に絡み合ってることが多いと言われています。

以上のような症状に思い当たることがあれば、ぜひ一度、医療機関に相談をしてみて下さい。




食べ過ぎ傾向の人に効果的な漢方薬



また、日頃からの食べ過ぎが気になっている人には、それぞれの原因の改善に対して効果的な漢方薬の活用もおすすめです。

その一部を紹介すると、ストレスやホルモンバランスの乱れがあり、脂っこい物をよく食べる人には「大柴胡湯」、胃熱タイプで軟便気味なら「半夏瀉心湯」、いつも過食気味で胃がもたれ、生理前など異常に食欲が出るタイプなら「香砂平胃散」、イライラが目立てば「加味逍遥散」、それに睡眠不足が加われば「加味帰脾湯」等の、漢方薬がよく用いられています。

いずれの処方も、まずは専門家にきちんと選んでもってから、飲み始めることが大切です。




旬のものを美味しく味わうために



いま、地球全体の温暖化が影響し、異常気象による気候の変動で〝日本の四季がほぼ二季になるかもしれない″という話も出てきています。

これから、それぞれの季節に採れる食べ物や四季折々の風景、さらには、季節が体に及ぼす影響なども、少しずつ変わってくる可能性も考えられます。


食欲を抑えなくても、この時期に美味しいものを適度に食べて楽しんで、少し胃がもたれればすぐに解消できる漢方などを使い、程よく体を動かしストレスを解消して、今が旬の味覚を満喫しましょう。




★カウンセリングについて★


気になる症状の改善や緩和に適した、漢方薬や健康食品を、きちんとセレクトするために、カウンセリングにはしっかりと時間をかけて対応させて頂きます。
さらに症状の根本的な原因となる部分を認識するために、陰陽五行体質判定システム(税込1,000円)の活用による漢方カウンセリングも、ご希望に応じて行っております。

あなたのこれからの過ごし方が変わってくるかもしれません。

詳しくは下記の「漢方薬相談」の画面をタッチして、予約内容を一度のぞいてみて下さい。
(※ネット予約に限らず、お電話でも、気軽にご予約下さいませ! TEL 092-733-7231)
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福岡市中央区天神2丁目11-3 ソラリアステージビルM2F(中2階)
TEL 092-733-7231
(株) 大賀薬局ライフストリーム  漢方カウンセリング (担当) 梅川



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