コラムCOLUMN
前々回は腸がいかに私たちにとって重要な臓器なのか(前々回コラム「Let’s美腸活1.」)、前回は腸内環境が体に与える影響と改善法についてお伝えしました(前回コラム「Let’s美腸活2.」)。今回は改善法の総仕上げです。
今回は腸内環境が体に与える影響と改善法についてお伝えします。
4.腸管免疫をアップ
免疫力全般を上げるためには、代謝、体温を上げることが大切です。血行改善作用のあるキョーレオピンや紅蔘(コウジン)が主成分の活蔘の摂取がおすすめです。また、免疫細胞の一種であるマクロファージを活性化させる細胞賦活成分クリプトシアニンO.A.コンプレックスという医薬品のルミンAもおすすめです。
免疫力を上げるためにはもちろん、ストレスを溜めない、質の良い睡眠をとる、腸内環境を整える食事をする等、前回の1.~3.でお伝えしたことも大事です。
5.肝機能をアップ
毎年健康診断の肝機能検査で引っかかる方もいらっしゃると思います。たいてい、アルコールの過剰摂取でのアルコール性脂肪肝のための肝機能低下ではないでしょうか。一昔前は男性が多い印象でしたが、最近女性も増えてきました。「隣で飲んでいる男性よりも圧倒的に酒量は少ない。」から大丈夫と思っていたのに、なぜか脂肪肝?これは女性ホルモンがアルコール代謝を阻害するためです。すなわち男性よりも女性のほうがアルコールに弱い方が多いのはこのためなのです。
肝臓が作る消化酵素の胆汁により分解される脂肪の取りすぎは、肝機能や胆のう、胆管に異常があるとさらにうまくいかなくなります。また、脂肪分の消化にはもともと時間がかかり、過剰摂取すると腸のお掃除タイムMMC(伝播性消化管収縮活動)が充分行われなくなります。すると、悪玉菌が増える原因につながっていくのです。
脂肪過多の食事を防ぐことで、肝機能を上げ、美腸活につながるだけでなく、腹7分目の食生活に近づけて人間の寿命を決めるサーチュイン遺伝子を活発化させることができ、アンチエイジング効果も期待できます。
肝機能検査で引っかかってあわてて病院に行く前に、病院でも処方される肝臓水解物を含むヘパリーゼを飲むのもおすすめです。特にヘパリーゼSには、シゴカという抗ストレス効果のある生薬も配合されていて美腸活にうってつけです。
6.デブ菌を減らす。
デブ菌「ファーミキューテス」の好物は、白米、麺類、パン、スイーツ、肉類。これらの食品の取りすぎに注意しましょう。また、ヤセ菌「バクテロイデス」が喜ぶ食品である野菜や豆、海藻、果物を積極的にとるようにしましょう。善玉菌そのものを含んでいるプロバイオティクスであるヨーグルトや納豆などの発酵食品を摂る、善玉菌のエサとなるオリゴ糖を摂ることで善玉菌を優位にするとデブ菌を減らすことにつながります。
7.エクオールを摂る。
前回お話ししたように、腸内細菌が大豆イソフラボンから「エクオール」というエストエロゲンの代わりの機能を果たす物質を作ります。ところが、日本人の約43%は「エクオール」を作ってくれる菌を充分に持っていません。女性ホルモンの代わりになるエクオールが十分作れない人でもエクオール含有のサプリメントを活用すれば、直接摂取できます。また、腸内でつくれる人でも、エクオールは体内で蓄積されず、1~2日でほぼ体外に排出されてしまいます。確実に摂取するために、サプリメントでの摂取がおすすめです。大塚製薬の「エクエル」は大豆を安全性の高い乳酸菌「ラクトコッカス20-92」で発酵させて作っていて安心です。「エクエル」は大賀薬局では処方せんを受け付けている調剤店舗で購入できます。
8.適度な運動をする。
長引くコロナ下で、テレワークが増え、一日中座りっぱなしでPCに向かっているだけという生活を送ってらっしゃる方、腸が悲鳴を上げています!!
6時間座ったままでいると大腸がんリスクが増え、脂肪率が高まるという報告があります。これは、肝臓でつくられる胆汁の流れが悪くなってしまうことが原因です。胆汁は腸のお掃除タイム(MMC)で活躍する消化酵素。小腸で増えすぎた細菌を殺菌してくれます。胆汁の流れが悪いと、腸内の有害物質が増えてしまうのです。
PCに向かっているといつの間にか猫背になります。猫背でいるとエネルギー代謝も悪くなり、体脂肪を燃焼させるホルモンが働きにくくなって肥満につながります。
また、PC,スマホで目を酷使することは交感神経を興奮させるため、なかなか副交感神経に切り替わらず、腸の働きが悪くなってしまいます。
体を動かすことは腸管の働きを刺激することにつながります。長いデスクワークの際は、1時間に1回は立ち上がるようにしましょう。便秘気味の方は、腸を動かすためにスクワットやジョギングなどの筋力をつける運動がおすすめ、下痢傾向の方は、ウオーキングや体操など少し息切れする程度のあまり体に負担をかけない軽い運動がおすすめです。また、便秘気味の方には腸管マッサージも効果的です。
9.下痢・便秘にならない
便秘も下痢も腸にはとても負担になります。毎日理想の便が出るようにしましょう。
便秘にはミネラル分が多い硬水、下痢気味にはミネラル分が少ない軟水を飲むとよいです。ミネラルが多いと、腸内に水を保持しやすくなるため便が柔らかくなります。日本の水は軟水が多く、ヨーロッパ産の水は硬水が多いです。硬水はドラッグストアで販売しています。
毎日朝食をとって腸を動かすスイッチを入れ、便が出なくても毎日5分間トイレに座ることで、排便リズムの習慣を作ることができます。
便を何日もため込むよりも便秘薬ですっきりさせたほうが腸内環境が守られます。ただし、センナ、ラキソベロン、プルゼニドなどの腸への刺激が強すぎる薬は長期にわたって漫然と服用しないようにしましょう。長期間使用していると腸が反応しなくなってしまいます。酸化マグネシウム、漢方薬などが使いやすいです。しかしながらこちらもお薬。飲み方次第では副作用があります。便秘薬を使う際は、用法用量を守る
こと、また、服用が長期にわたる場合には専門医に相談するようにしましょう。
3回にわたって、腸のお話をしてきました。皆さんの生活で思い当たることが少なからずあるのではないでしょうか。
腸を健やかに保つことは、心身を健やかに保つことにつながり、美肌、アンチエイジングへとつながっていきます。ぜひ、今日から、腸を元気にするための取り組みを始めましょう。
いつまでも若く美しく病気知らずでいるために、Let’s美腸活!!
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