コラムCOLUMN
前回のコラムで、よく噛まない速食いは損をしているかも…という情報を簡単に共有させていただきました。今回は、こどもの頃からよく噛むことを習慣化することのメリットを一緒に見ていきたいと思います。
よく噛むことの6つのメリット
1.食物の消化をしやすくする
お口は第一の消化器官です。噛むことにより食べた物を嚥下しやすくなり、また、噛むことによって反射的に唾液や消化液の分泌量が増し、消化されやすくなります。よく噛まずに飲み込むと唾液からの消化酵素が充分に働かない為、他の消化器官に負担がかかってしまいます。
2.食べることの満足感や喜びが得られる
噛むことにより、味物質が溶出して拡散されるため食べ物をより深く味わうことができます。
3.食物に混ざっている異物を発見できる
口の前部、唇、舌先の感覚は敏感で、噛むことにより食べ物に混入した異物を発見することができます。
4.口腔内の自浄作用がある
噛むことにより、口腔内の各組織は代謝が亢進し、細菌の繁殖を抑制し、また、物理的にも、歯に付着した食べ物のかすなどが取り除かれます。
5.顎や口腔組織の正常な発達に役立つ
噛むことにより、咀嚼器官の正常な発達が促進され、歯の発育にも役立ちます。
6.脳内の血液量の増加、覚醒効果、リラックス効果がある
噛むことは、歯を丈夫にするだけでなく、肥満、認知症、視力低下、姿勢悪化、虫歯などを予防し、内臓の働きを助け、大脳の働きを活発にし、精神を安定させます。
最近多い負のサイクル
現代人は、食事にかける時間が減ってしまったこと、軟らかい食べ物を好むようになったことなどから、噛む回数が激減しています。その結果、虫歯ができやすくなる、歯並びが悪くなるなどの悪影響が出てしまいます。乳歯が生えそろう2~3歳はりんご、柿の果物から、4歳頃からゴボウ、レンコン、たくあんなどに挑戦してみるのもよいかと思います。よく嚙む習慣は、味覚と同じくらい大切な、お子様の将来の健康を守る一生モノのプレゼントです。一口食べ物を口に入れたら、手をたたきながら楽しく30回数を数えるなどして、ゲーム感覚でよく噛むことの大切さをお子様と一緒に学べるといいですね!
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