コラムCOLUMN
パソコンやスマホの普及により、手書きをすることが少しずつ減少している。
読み易さや効率性に加えて、ペーパーレス化等エコの観点からも紙やペンのインクを減らしていく動きもあり、尚更手書きは減ってきているように思う。
しかし、実は手書きをするという作業は、脳の活性化にとって大切な事であると多くの研究で証明されている。
手書きをするという作業は、脳を活性化させる
よく、「書いて覚える」と言うが、実際パソコン等のツールで学んだ場合と、手書きで書いた場合とでは、知識の吸収が違う。
例えば、研究の一つでは、パソコンで入力した学生と手書きで書いた学生とでは、授業直後はあまり差がないものの、1週間後も手書きの学生は、内容に加えて、その文章の内容そのものをきちんと理解していた。
脳には、前頭前野という記憶や学習に深く関係していて、思考や創造性を担う、いわば脳の最高中枢がある。
この、前頭前野が手書きと関係しているのだ。
文章を手書きで書く時は、脳の前頭前野がパソコンやスマホでの入力に比べて活発に働く。
これは、手を動かし、ペンを握り、漢字を思い出したり、書き方やスペースを考えたりする作業が、前頭前野を活性化している。
手書きは右脳左脳両方を使う
前頭前野は、感情を抑制する理性的な脳とも言われている。つまり、手書きは、心を落ち着かせ、「考えること」をさせているのだ。
また、文章を書く事で、脳にアイディアを記憶する事を行っている。何かを書き出したりすることで、感覚脳である右脳を使い、見える化効果により、論理脳である左脳を使う。
「アイディアノートから生まれた」、「常にネタ帳を持っている」等、成功者のインタビューで耳にしたことがある。
時代も関係しているが、小説や作詞、作曲等多くの文学的、芸術的作品は、手書きによるものが多い。
パソコンやスマホがない生活など、現代において最早考えられることではない。特に、今のこのコロナ渦中においては、これらのツールが人と人を繋ぎ、時には、心の支えにさえなっている。
しかし、少しだけ手書きする事を今より多くしてみたらどうだろうか。
つい、苛立ってしまう感情を抑え書いてみる。
心を落ち着かせ、「考える」という事をしてみる。
後から読み直して、何でこんな事を考えたのだろうと思うかもしれないし、そこから更に別のアイディアが思いつくかもしれない。
字がキレイだろうが、乱雑だろうが、そこではない。
言葉を、自分のモノにする作業としてやってみる。
今より違う何かが見えてくるかもしれない。
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