コラムCOLUMN
2020年も残すところあと2週間となりましたね。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止対策で、私たちの暮らしに、マスクや消毒、自粛やソーシャルディスタンスといった慣れないことだらけの新しい生活様式が加わり、来年はこの世の中がどのように変わっていくのか誰にも分かりませんが、健康に生活していくには、毎日の一人一人の感染予防が大切ですよね。
今回は、Withコロナの時代に迎えるインフルエンザシーズンについて一緒に考えていきましょう。
なぜこの時期にインフルエンザは流行るの?
インフルエンザウイルスは気温が20度以下、湿度は20%程度の環境を好み、湿度50%以上では、感染が弱まると言われています。つまり、乾燥していて寒いところがお好みなので、この時期に流行るのですね。また1個のインフルエンザウイルスが体内に入ると1日で100万個以上に増殖してしまいます。
感染はどうやって広がるの?
インフルエンザウイルスは、風に乗って人に感染しそうですが、大きい感染経路は2つ、飛沫感染と接触感染です。
ちなみに、くしゃみの飛沫は何メートル先まで飛ぶか、ご存知ですか?厚生労働省のデータでは2メートルとなっています。インフルエンザの患者によって放出されるウイルス量は、1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで約200万個というデータもあります。
目の前の人がくしゃみをしたからといって、必ず感染するわけではありませんが、新型コロナウイルス感染予防と同じように、咳エチケットには気をつけたいですね。
マスク着用の重要性(インフルエンザをうつさないために)- YouTube
すぐにできる予防法は?
介護施設でインフルエンザ予防の為に実践して、発症率が1/10程度にまで下がった方法は次のうちどれでしょう?
1.うがい
2.歯磨き
3.手洗い
正解は2、1日4回の歯磨きと、糸ようじかフロス、歯間ブラシの併用です。歯磨きを怠っていると、重篤な感染症の原因となる細菌が含まれる歯垢ができてしまいます。インフルエンザウイルスは、この歯垢が有ると気道の粘膜から細胞に侵入しやすくなってしまいます。因みに…使い始めて3週間後の歯ブラシは汚水バケツ9杯分の細菌が付着している可能性が高いと言われていますので、インフルエンザ予防の為だけでなくご自身の健康の為にも、1日4回歯磨きをして、3週間に1回歯ブラシの交換をオススメします。コロナ禍のマナーとして、
1.ブラッシングするときは口を閉じて
2.他の家族との歯磨きの時間をずらして
3.うがい液を出す際は飛び散らない様に
4.ご家族での歯磨き粉の共有は避けてお一人様1つに
5.歯ブラシにはキャップを付けて保管
を心がけたいですね。
今回ご紹介させて頂くのは、料理が苦手な方でも作ることが出来る〈白菜と豚肉のミルフィーユ豆乳鍋〉です。
白菜は調理法も広く、味にも癖がなく、ビタミンB1,B2,B6,C,カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛など、幅広い栄養素をバランスよく含んでいます。豚肉は免疫細胞にとって重要な栄養素のビタミンB1が豊富に含まれています。
Withコロナの時代、お鍋を楽しむときは家庭内感染を防ぐため、取り分け用の箸と自分で食べる箸は分けて下さいね。
執筆者:管理栄養士 荻野 桃、喜田 有紀
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