コラムCOLUMN
年末が近づくにつれ、今年も雑誌やSNSでそれぞれ「ベストコスメ」を発表している。
ベストコスメは、その年話題、人気だったモノをプロの美容家、メイクアップアーティスト、ヘアメイク、皮膚科医等によって選ばれたものや、一般の方からの投票等によって決められ、様々な部門に分けられ、その中の上位の商品が発表される。
毎年の恒例となっているベストコスメの発表だが、今年は、そこに変化が見られた。
「withコロナ」時代におけるコスメ
2020年は、誰も予想出来なかったまさに激動の一年だった。
様々な場所で生活様式が大きく変化を遂げ、それは、化粧品業界にも例外なくもたらされた。
緊急事態宣言、オンラインでの日常。外出自粛を余儀なくされたことで、メイク品の購入が大幅に減少した。本来は開催されるはずだった東京オリンピックの延期により、2020年オリンピック限定品、限定デザイン等や海外からの観光客向けに作られた物など、いくつもの商品が販売見送りとなった。
この先、どうなっていくのか。
日々、不透明な中「美容」は、その中でさえも新しい発見をもたらし、ある種見方を変えさせ、明るさをもたらしたように思う。仕方なくできてしまった「お家時間」では、自宅でのマッサージやパック、ネイル。また、ストレスには、入浴剤、アロマ、睡眠ケアアイテム。マスクでの生活には、マスクやオンラインに映えるカラーやメイク。
「withコロナ」を提案することで、次々とヒットアイテムは誕生し、それが、今年のベストコスメには反映されているのだ。
今年のベストコスメでは、例えば、この様なアイテムが今年の顔になっている。
マスクで顔の半分は隠れてしまうが、見えている所のパーツケアを推奨し、売り上げが昨年の2倍以上となったアイクリーム。
クリニックやエステサロンになかなかいけないことで人気となった、自宅での集中ケア用品やサプリメント。
マスクによる肌荒れ対策に敏感肌ブランドやケアコスメが多く誕生。唇の乾燥対策のリップクリームは、通常の7倍出荷したメーカーもある。
また、最も特徴的と言えるのは、SNSでの影響だった。
自粛期間中のSNSでの効果は絶大で、オンライン限定アイテム、「バズりコスメ」は販売開始直後から即完売の物も多かった。プチプラと呼ばれる比較的低価格なコスメは、SNSにより、その活用法や、機能性、質の高さが広がり、その評価は、高価格帯のコスメと並ぶ勢いとなっている。
ベストコスメを見ても、様々な面で、新しい形での取り組みとなった1年だったのではないかと思う。
2020年、誰にとっても不安だった1年。
どうすることが正しいのか、誰にも分らず、立ち止まり、そして前に進むしかないとまた歩き出す。
手探りの繰り返し。
しかし、少しでも前に進めることは嬉しい。少なくとも、半年前とは確実に違うはずだ。
不足していたマスクやアルコールは、今は店頭に並び、選べるくらいにまでなっている。休みを返上して、製造や作業を繰り返し、少しでも早く店頭に届くように誰かが頑張っていた。
今まであった物の必要性、大切さを再確認したり、無い中から知恵を出し合った一年。
そんな今年のベストコスメは、出会えて良かったのマイベストではなかっただろうか。
P.S
新型コロナ感染拡大の中、最前線で日々尽力されている医療従事者の皆様に心より、感謝申し上げます。
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