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睡眠薬のそれぞれの特徴
Withコロナの日々。先の見えない毎日が続いて何とも言えない漠然とした不安が心にもやもやして寝つきが悪くなっている方が多いのではないでしょうか。
そんな時、頼りたくなるのが睡眠薬。
病院でもらう睡眠薬は効果が持続する時間の違いから4つに分かれています。
・超短時間型 ハルシオン(成分名:トリアゾラム)、マイスリー(成分名:ゾルピデム) アモバン(成分名:ゾピクロン)など
・短時間型 レンドルミン(成分名:ブロチゾラム)、エバミール(成分名:ロルメタザパム)、リスミー(成分名リルマザホン)など
・中時間型 サイレース(成分名:フルニトラゼパム)、ベンザリン(成分名:ニトラゼパム)、ユーロジン(成分名:エスタゾラム)
・長時間型 ドラール(成分名:クアゼパム)、ベノジール(成分名:フルラゼパム)
慢性的でなく、また寝つきが悪い、なかなか寝付けない場合は超短時間型やあるいは短時間型を、寝てもすぐ目が覚めてしまう、一度目が覚めると目がさえてなかなか寝付けない、ぐっすり眠れない、寝た気がしない場合は短時間型や中時間型を、朝早く目が覚めてしまう時には、中時間型、長時間型を処方されることが多いです。
ドラッグストアで販売している主な睡眠薬は抗ヒスタミン薬という種類に入るジフェンヒドラミン塩酸塩が主成分の製品です。花粉症、風邪薬の薬の主な副作用の一つに「眠気」がありますが、ジフェンヒドラミン塩酸塩がその薬の中に配合されているために起きる作用です。
ジフェンヒドラミン塩酸塩には脳の覚醒の維持や調整を担うヒスタミンという物質の働きを邪魔する作用があるため、眠気を引き起こします。
症状と睡眠薬特徴を照らし合わせ、適切な睡眠薬の選択を
よく店頭で「病院でもらっている薬がなくなったから似たようなのを買いたい」とご相談を受けることがありますが、先に記載した病院でもらう睡眠薬は抗ヒスタミン薬という種類には属さず、多くはベンゾチアゼピン系といわれる薬の種類に分類されるものです。すなわち、厳密にいうと似たようなお薬は販売していないのです。市販の睡眠薬のジフェンヒドラミン塩酸塩は、最近寝つきが悪いな~と治療前の方が、2,3日使うお薬です。まったく効果がない、毎日飲まないと眠れないときは漫然と続けて服用しないで、病院でドクターに相談してください。
また、寝つきが悪いからといきなり、ジフェンヒドラミン塩酸塩を飲むのはお勧めできません。生活習慣の見直し、そして漢方薬やサプリメントを試してみて、薬で無理やり脳を眠くさせるのではなく、脳が眠くなるリズムを作ることが大切です。
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